同志社大学心理学部助教(慶應義塾大学グロバールリサーチ共同研究員)津田裕之さんとの共著論文が出版されました。
Tsuda, H., & Kawabata, H. (2023). materialmodifier: An R package of photo editing effects for material perception research. Behavior Research Methods, 1-18.
https://link.springer.com/article/10.3758/s13428-023-02116-2
本論文では、写真編集効果を自動で行うRパッケージを紹介する。具体的には、Boyadzhievら(2015)が提案した画像処理アルゴリズムのR実装である。このソフトウェアでは、顔のシミやシワを強調したり、肌を滑らかにしたり、果物の光沢を強調したりするなど、写真に写った物体の外観を操作することができる。物体の特定の表面特性(光沢や粗さなど)を定量的に制御する再現性の高い方法を提供し、知覚の基本的なメカニズムから顔や物体の美的評価まで、物質知覚に関するテーマに関心を持つ研究者にとって有用である。本手法の機能、使い方、アルゴリズムについて説明し、行動評価実験の結果を報告し、心理学研究への有用性と限界について議論する。パッケージはCRAN経由でインストールでき、ドキュメントとソースコードは https://github.com/tsuda16k/materialmodifier で公開されています。